車中泊をするのに快適なのは、道の駅、高速道路のSAやPAですが、車が駐車できるならどこででも泊まれるのが車中泊のいいところです。
しかし、当然、駐車してはいけないところもあります。他人の所有地は言うまでもないですが、環境的に危険なところもあります。
それでは、車中泊場所を探す際のポイントをまとめていきます。
<目次>
1.迷惑のかからないところを探す
どうしても、これが大切です。狭い日本では、ちょっとその辺の空き地で勝手に駐車なんてできません。
山や高原などは別ですが、たいていどこにでも民家がありますし、誰かの所有地です。
道の駅にしても、高速道路のSAやPAにしても、車中泊場所ではなく、休憩場所であって、ただ黙認されているだけです。
人のいない公園のようなところの駐車場に、白線を無視した駐車の仕方をしたうえに、テーブルとイスまで出してくつろいでいる姿が、車中泊関係の雑誌の表紙になっていたりするのには、驚きます。

たとえ人が来ない場所だとしても、公共施設の駐車場は、テーブルやイスを出してくつろいで良い場所ではありません。
オートキャンプ場などは別ですが、どこで車中泊をするにしても、常に本来の施設の使い方と異なる使い方をしているという意識が必要でしょう。
2.安全なところを探す
崖のそば、海岸の砂浜などは当然、避けるべきです。
崖などは崩落の可能性がありますし、山の斜面や路肩などは、車重によって地面が陥没する可能性もあります。

それ以外でも携帯電波の届かない山の中や海岸、展望台、タイヤ痕などがついている駐車場、落書きなどが周囲多い地域の公園なども避けるべきでしょう。
3.それで結局、どこを探せばいいの?
あれもこれもとダメなところばかり挙げてしまったようですが、ずばり、オススメはRVパークです。
快適な車中泊、車旅を目指すなら、ぜひともキャンピングカーでRVパークなどに泊まりながら、あちこち行ってみたいと思います。
ちなみにRVパークはキャンプ場ではないので、車外での調理は禁止です。
RVパーク以外にも、くるま旅会員になると湯YOUパークやグルメパークなど、そこの施設を利用することが前提であれば、有料で車中泊できます(駐車場が空いていることが前提です)。
頻繁に車中泊したり、キャンピングカーで車中泊をするなら、ぜひとも会員になっておきたいですね(ビギナー会員など会費の安い会員は、湯YOUパークなどが利用できないので注意)。
4.いやいや、宿泊代を浮かすために車中泊してるから
先ほど紹介したRVパークなどは、当然ながらすべて有料です。湯YOUパークなどの提携施設で車中泊をする場合には、会員年会費に加えて宿泊料金もかかります。
2千円も3千円も出して泊まるなら、「キャンプ場に泊まるよ」、「ビジネスホテルに泊まるよ」という声も聞こえてきそうですね。
RVパークは、主にキャンピングカーを所有している方のための施設なのです。とはいえ、湯YOUパークなど提携駐車場で車中泊ができるサービスは、普通の車で車中泊する場合にも重宝します。
普通の車でほぼ同じ料金を出してRVパークなどを利用するくらいなら、安いビジネスホテルか、キャンプ場のほうが、楽しめるうえに寛げます。
5.無料車中泊候補地一覧
やはり普通の車で工夫を凝らして車中泊をするのは、燃料代や日程を含め行動範囲を伸ばすためであったり、宿泊代を浮かせてその土地の産品を購入するためでしょう。
というわけで、以下に無料の車中泊候補地を列挙しますが、いづれにしても車中泊をする文化がない日本では、害にならないので黙認していただくというスタンスになります。
マナーを守るのは当然として、移動可能な状態になったら、早々に立ち去るべきでしょう。
①高速道路のSAやPA・道の駅
高速道路などのサービスエリア、パーキングエリア、道の駅などは、公共の休憩施設です。テーブルやイスを出して寛ぐなどもってのほかです。滞在する必要がなくなり次第、早々に移動すべきでしょう。

②無料キャンプ場
このサイトでも紹介しています、無料キャンプ場です。トイレなど設備は、それなりと言わざるを得ないところが多いです。
ただし、山頂や高原にあるキャンプ場は、夏の車中泊場所としては最適です。
よく整備されているところは利用者も多いので、キャンプをせずに車中泊だけの場合は、混んできたら移動するべきでしょう。

③漁港
釣りをするために車中泊をしている方には、絶好のスポットです。ただし、地元の漁師さんの邪魔にならないところに駐車すべきでしょう。

④24時間営業の銭湯・スーパー・ネットカフェ
どちらにしても、駐車場が十分に空いていることが条件です。混んでいるようなら、別の場所を探すべきです。ガードマンが駐車場を巡回しているところもあります。

⑤コンビニの駐車場
あまりオススメできませんが、どうしても見つからない場合は、店の人に聞いてみるのもいいでしょう。勿論、十二分な広さがあり、空いていることが前提です。

⑥河原・海岸・海水浴場
比較的探しやすく、泊まりやすいですが、トイレがあるか、使えるかを確認しておきましょう。明るいうちに一度、下見をしておくべきです。
携帯の電波の届かないところも多いので、注意しましょう。

⑦公園の駐車場
都市部の公園は、夜間閉鎖されるところがほとんどですので、注意してください。 閉鎖用のポールがない駐車場なら、だいたい車中泊できます。
郊外なら24時間出入り自由な公園がほとんどです。付近に住宅が多いと、巡回の警官に起こされることもあります。

⑧観光地の駐車場・観光者用駐車場
閉鎖用のポールがない駐車場なら、だいたい車中泊できます。トイレが付近にあるかどうか、夜間も使えるかどうか、昼間のうちに確認しておくべきでしょう。
⑨スキー場の駐車場、展望台駐車場
特に夏は車中泊候補地として、検討しておきたい場所です。閉鎖用ポールがない駐車場なら、だいたい車中泊できます。 トイレが付近にあるかどうか、夜間も使えるかどうか、昼間のうちに確認しておくべきでしょう。

標高の高いところにある展望台駐車場は、夏の車中泊場所に最適です。
携帯電波の届かないことが多いので、注意が必要です。また、山林など巡回している人がいるので、警察に通報されることもあります。
⑩チェーン脱着場・道路沿い休憩用パーキング
広くて、付近にトイレがあることが条件になります。とくに狭いチェーン脱着場はトイレがないうえに、トラックが休憩するので避けましょう。

6.都市部では有料駐車場
都市部などでは、なかなか無料の駐車場は見つかりません。公園の駐車場でも有料だったり、夜間閉鎖だったりします。
コインパーキングなどの有料駐車場も活用しましょう。料金の加算には注意してください。

