車中泊をオススメしているのですが、
はい、正直に言うとやはり、最初は疲れます。
なんといっても、いかにフラットな就寝空間をつくれるかが、大きな問題です。
少しぐらいの段差なら大丈夫のようですが、これが寝ていると、翌朝の体調に影響します。
きちんと段差を解消し、フラットな空間を確保できても、体が慣れるまでは、疲れます。
<目次>
疲れる理由1

温度管理ができない。
まず、車内の温度は、外気温に左右されます。
テントと同じですが、鉄板なので夏は熱せられて暑くなり、冬は冷え込むので断熱処理が必要です。
ちょっと高めの車だと、乗用車でも天井に断熱材が入っていたりしますが、入ってない車の場合は、天井の鉄板の裏がすぐに内張です。
寒いのは、断熱マットを敷いたり、シュラフで防寒できますが、暑さはどうにもなりません。
車中泊を始めるなら、春か秋の気候のよいときに始めて、体を慣らしていくべきです。
疲れる理由2

空間が狭い。
当然ですが、車内の空間は非常に限られています。
車種によっては、ちょっと体を傾けたり、折り曲げたりしないと、
入らない場合は、部分的に体が痛くなったり、血行が悪くなったりします。
十分な広さが確保できない車の場合は、斜めに寝られるようにするなど、空間の確保に工夫が必要です。
上級者になると、シートの一部を切断し、フラットに倒せるようにしている人、
セカンドシートを外してしまう人もいます。
疲れる理由3
段差の解消が難しい。
クッションやタオルなどを詰め込んで、段差を解消したつもりでも、
やはり、完全なフラットにするのは難しい場合があります。
とくにエアマットなどでは、就寝中に少しずつ空気が抜けていき、
翌朝には張りがなくなって、起きたときに体が痛むなどということがあります。
フラットな状態を確保したうえで、さらにきちんとした造りのエアマットを敷くか、中にウレタンマットが入ったエアマット、もしくは、長座布団型のクッションなど、長時間、加圧しても変形しにくいマットを使用するのがコツです。
疲れる理由4

騒音をシャットアウトできない。
駐車場で寝るわけですから、ほかの車も出入りします。
エンジン音が常にどこかでしている状況になります。
耳栓をするにしても、違和感はどうしてもあります。
また、トイレの際は車外に出る必要がありますので、耳栓をしたまま、駐車場を歩くのは危険です。
これについては、駐車する場所を、駐車場内のどこにするかで対策する必要があります。
トイレが近く、メインの駐車場から離れた第二駐車場があるようなところであれば、第二駐車場に駐車するのがよいでしょう。
疲れる理由5

常に防犯を意識する必要がある。
公共駐車場はホテルではないので、ぶつけられたり、犯罪に巻き込まれても、自己責任となります。
ぶつけられやすい駐車場の出入り口に駐車するのは論外ですが、薄暗いところに駐車し、車上荒らしに狙われたり、車内を覗かれる可能性もあります。
これに対する対策は、比較的明るい場所に駐車したり、あまり駐車場の隅のほうに駐車しないようにすることです。
また、暗い場所、落書きやゴミが散乱している駐車場、タイヤ痕がついている駐車場での車中泊は避けるべきです。
全ての窓にシェード(目隠し)をし、全てのドアをロックしておくのは、言うまでもありません。
疲れる理由6

土地が傾斜している。
これも駐車する場所によるものです。
土地が傾斜していると、血液が頭部に溜まったり、頭部に行きづらくなるなど、
体の不調の原因となります。
上級者になると、レベルゲージで水平具合を図っている方もいます。
対策としては、水平な土地を探して駐車することですが、土地の傾斜が解消できない場合は、就寝する際に傾斜を解消するように、クッションやシートをマット下に敷くなどの対応が必要です。
疲れる理由7

トイレの確保が大変
車中泊では、常に公衆トイレを使うことになります。
公衆トイレは衛生的なトイレばかりではありません。
綺麗なトイレを探しておくことが重要です。また、当然ながら雨が降っていても、トイレに行くには車から出なければなりません。
さらに公衆トイレでは、朝起きてすぐの歯磨きや洗面などをゆっくりしているわけにはいきません。周囲に気を使いながら、洗面や歯磨きをする必要があります。
まとめ
いかがでしょうか。車中泊は、不自由な面も結構あります。しかし工夫次第では、そのデメリットを楽しんだり、比較的快適に過ごせるようになります。
自動車も快適になり、24時間営業の店、道の駅やSA・PAなどの施設も充実してきている今だからこそ、これらの設備をうまく活用すれば、キャンピングカーがなくても旅を楽しめます。