車中泊をするのに、まず大切なことは、いかにフラットな寝床を作るかということです。
レベルメーターで傾斜を計る方もいますが、たしかに傾いていては安眠できません。
ときどきしか車中泊をしない方や、車中泊をしないときには、普段通り荷室を使いたいといった方に最適なのは、やはりエアーマットやエアーベッドです。
使わないときは空気を抜いておけば、邪魔になりません。
また、少々の段差は吸収できてしまうのが、エアーマットのよいところです。
エアーマット選びの注意点
エアーマットは段差の吸収がよく、便利ですが、安物だったり造りが甘いものだと、空気がバルブから寝ている間に漏れていきます。
そういった意味でも、10cm程度の厚手のものを購入すべきです。
さらに、中にウレタンなどが入っていて、バルブを開けておくと勝手に空気が入っていくものがよいでしょう。
エアーポンプなどで空気を入れて膨らませないといけないようなものは、収納は便利ですが、手間がかかるので、避けたいところです。
サイズの確認もしっかりしましょう。空気を抜いて、サイズを合わせようとしても、空気を抜きすぎた状態で寝ると、翌朝、かえって体が痛くなります。
ウレタンマットレス選びの注意点
エアーマットで段差をある程度解消できたら、その上にウレタンマットレスを敷くと一気に寝心地がよくなります。
このうえにシュラフで寝る感じがオススメです。
似たようなものに、長座布団もありますが、綿のものは避けましょう。ふかふかしすぎて役に立ちません。
エアーマットの厚みが十分にあれば、ウレタンマットレスの厚みはそれほどいりません。厚いと収納が大変です。
体圧分散機能のあるものがオススメです。
段差が大きい車の場合でも、妥協はしない。
エアーマットやウレタンを使っても、段差が解消できない場合、「とりあえずこのままで」などと妥協してはいけません。
車中泊をする度に体が辛くなってきます。段差がある程度なくなるまで、工夫していきましょう。
とはいえ、車中泊雑誌などでタオルや衣類で急場しのぎ的に段差を解消する方法はオススメしません。
寝ている間にずれてしまうこともありますし、寝床を準備するたびに微妙に位置が変わってしまいます。
ヨガマットやウレタンフォームなど、ホームセンターにいけばたいていのものはあります。
妥協せずに平らになるよう、工夫しましょう。