SUVで車中泊といっても、今回は、ラダーフレームを搭載しているクロカンのSUVのお話です。
モノコックボディの乗用SUVは、普通の乗用車と変わらないので、ワゴンやハッチバックのように比較的、余裕のあるスペースが得られます。
プラドやランクルのようなラダーフレームのSUVですと、あれだけ大きな車体にも関わらず、意外に室内は狭くなります。
狭いといっても、車体が大きいので広いのですが、上下の空間が狭いのです。
モノコックボディの車とは?
モノコックボディは、ボディと駆動ユニットが一体になっている車です。トラックやバス、クロカンSUVを除いて、ほとんどの乗用車はモノコックボディです。
衝撃の吸収性がよい(ボディ全体で衝撃を吸収する)ため、乗り心地良く、快適に走れます。
また、ボディにエンジンとタイヤを組み込んだ構造なので、室内空間を広く取ることができます。特に上下は広く取れます。
欠点としては、ボディの一部が凹むとボディ全体が歪みます。
車体の一部分であっても、強く凹んだりすると、走れなくなります。
ラダーフレームの車は、床が高くなる。
ラダーフレームの車は、エンジンを載せた駆動ユニットにタイヤを取り付け、その上にボディが載っている構造の車です。
ぶつかってどこかが凹んでも、その部分だけ直せば走れるのが利点です。
構造が単純なので、修理も簡単なのです。
頑丈にするために鉄骨を梯子状に組んだ構造になっており、どうしても重くなります。総じて燃費は悪くなります。
ジムニーやランクルなどのクロカンSUV、トラックなどの車体は、ラダーフレームですね。
頑丈だけど、車中泊には向かない。
車高を普通の車と同じようにすると、上下の空間が狭くなります。
狭いといっても、同じ大きさのモノコックボディのSUVと比べた場合です。
というわけで、車内で寝るだけならよいですが、車内で座ったり、何か作業をするには向かない車です。
はっきり言って、クロカンSUVは、天井が低い(本当は床が高い)ので、車中泊には向かない車です。
しかし、頑丈なので、何年も日本中のあちこちを走り倒すといった使い方をしても、壊れにくいので、そういう意味ではクルマ旅には向いているかもしれません。
もちろん、メンテナンスはきちんとしていることが前提ですよ。